2009年6月28日日曜日

かけたかけら

ねえどうして僕たちは
あの日の風のように
うまく流れていけないのかな?
こんなこと、以前は考えた事もなかった。
明日は明日の風に乗ればいいって
気楽に言えた。
迷いもなく。
その気持ちのかけらは今も僕の中にあって、
でもいろいろと傷ついて
ささくれたり
欠けたりして
それが僕の中で動くたびに、
チクチクと痛い。

君はどうだろう?
心のかけらが風に揺られて動く時、
痛くない?
くすぐったいぐらいなら、
それはとても素敵な事だよ。



ふうやれやれ、って感じで
いつの日か慣れて来て
うまくやり過ごせるものなのかな?
全然想像つかなくて途方に暮れる事もある。
ああしてこうしてこうなって、
そんな理屈に流されながら。
何かが欠けた僕は
今日も転がってばかりで
でもその度に立ち上がる。
腐る事もあるけれど
それだってやっぱり自然な事で
まあそれでいいかなって。

君はどうしてる?
僕は一人で空を見るとき、
気になるよ。
元気かな?
野暮な心配してるけど
幸せだったら、それでいいんだ。


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