2008年10月2日木曜日

近況

 なんだかんだ過ごしているうちに、季節は秋を迎えようとしている。
様々な種類のカレンダーに示された日付に目を向けてその目を丸くしているのは、おそらく僕だけではあるまい。
毎月同じことを感じてしまうのだから、自分の怠慢さにはわれながら辟易してしまう。


 わが自宅には三台のパソコンがあり、そのうちの二台はマッキントッシュ、一台はウィンドウズ機という構成だ。
 マッキントッシュの二台のうち一台はノートパソコンであり、初めに買ったデスクトップ機の次にセカンドマシンのつもりで買ったのが iBook だったのだが、自宅の外に出てぺちぺちとキーボードを撃つ快適さにちょっとずつはまっていくうちに、この二台の役割は次第に変化していった。
 そのうちにデスクトップのほうが悪いものでも食ったのか、次第に元気をなくしてろくにDVDの再生もおぼつかなくなるにつけ、三代目のウィンドウズマシンの購入に踏み切ったというのが、一人暮らしの部屋に三台ものマシンが居を構えた経緯なのだが・・・

 いつの間にかファーストマシンと化していた我が愛しの iBook が、八月の熱のこもった室内の空気に根を上げて、カキン、カチンという異音とともにお陀仏となってから早くも一ヶ月以上の時が過ぎた。
 数年使い続け、なにやら最近挙動がおかしいかもしれない、と思っていながらもさしたる対策も打たず、漫然と使い続けたことへの当然の帰結というべきか、あるいはいつの間にか自我を宿したわが愛機が使い主のあまりのいい加減さにうんざりして回復不能なレベルでへそを曲げてしまったものか。
 などとなんともしまりのない戯言をくどくどと頭の中で繰り返したのは、ここ半年ほどの間に書き溜めた原稿の一部が外部にバックアップを取っていなかったためであり、当然ながら多くの原稿データが自分の手元から失われてしまったショックから、なかなか抜け出せなかった所為であるのだろう。それ以外に陰鬱な空気に包まれた我が八月後半を説明する事象は思いつかない。

 とにかくも過去のデータをあきらめて、なおかつ手書きへの移行を開始し、遊び専門の仕様でしか考えていなかったウィンドウズマシンをこうして文章作りに使い始めるまでに結構な時間を費やしてしまったのは、 MacOS から離れていくことにマックユーザー独特の強い抵抗を感じていたからに他ならない。
 まあ、無駄な時間をすごしたことには変わらないのだが…


 悲しいことに新しいハードを購入する資金に乏しいためしばらくはこの体勢を続けるしかない。
 まあ、こうなってみればなったでお気に入りの原稿用紙を選んだり、手になじむペンを探したりするのも案外楽しめる。いや、楽しむほかはないのである。
 そうさ! 俺は十分楽しんでいるのだ、この状況を!


 時々こうして自分を鼓舞しているのが最近の自分によく見られる傾向であるのです…



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